清見オレンジは実は奇跡的な品種
こんにちは、本店の海野です。
さまざまな柑橘がでてきていますね~!
温州ミカンが姿を消してから、はっさくやいよかん、はるみやデコポンなど様々な品種が出てきています。
私のオススメは「はるみ」です!今年のはるみは美味しいですよ~
はるみや、デコポン、せとかや甘平などの今が旬の柑橘類はほとんどが”タンゴール類”に振り分けられます。
タンゴールとは、みかん(タンジェリン)とオレンジの掛け合わせで生まれた柑橘のことをさします。
特徴は、「手で向ける」、「オレンジと似た香りがある」ことです。
まさに、みかんとオレンジのよいところを受け継いだ柑橘群です♪
クイズです!
日本で初めて育成された”タンゴール類”はどれでしょう?
①しらぬい
②せとか
③はるみ
④清見
正解は・・・
↓
④清見
です。
清見オレンジや、清見タンゴールとも呼ばれています。
2月~4月にかけて多く流通します。まさにこれからがシーズン!
甘味がつよくて、ジューシーでプルンプルンの食感が大変人気です♪
「クイーンオブタンゴール」に認定してあげましょう!(非公式)
さて、この清見が生まれたのは、実はとても奇跡的なことだって知っていますか?
柑橘の品種改良には2つのパターンがあります。
果樹の一部が自然に変異した「枝変わり」(はっさくと紅八朔など)と、人工的な品種改良です。
実は・・・
柑橘類は、品種の違う母親と父親を掛け合わせても、母親の遺伝子しか受け継ぐことができないままタネができてしまう特徴があります。
つまりほとんどが母親のクローンになってしまうのです。
そんな状況のなかで、母親の遺伝子と、父親の遺伝子をもった清見を育成したことはまさに・・・奇跡です!育成者の努力とそれに費やした時間は・・・約30年です!
それだけが奇跡ではありません!
この清見には、不思議は特徴があって・・・
清見を親にして掛け合わせると、両親の遺伝子を継いだ子供ができるのです。
清見はいままでの柑橘の品種改良の常識を覆したのです。
そのため、現在多く見る、デコポンやせとか、はるみなど国産のタンゴールのほとんどが清見の子に当たります。
清見は現在も多くの新品種の親として活躍しています!!
そんな奇跡と努力に感謝しながら、今日も美味しいタンゴールをいただきま~す★
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